from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

マクロ経済的ジレンマ

DIAMOND online「上海では地価が150%以上に急騰! 中国の不動産バブルは対岸の火事ではない」から。

不動産バブル沈静化を目的として通常の金融引き締めを行なえば、利子率が上昇し、その結果、元高、輸出減などの問題に直面せざるを得なくなる。利子率上昇を防ぐには、財政引き締めを行なう必要がある。つまり、これまで経済危機対策として行なってきた高速道路建設、鉄道建設などを中止または延期する必要がある。しかし、それは地方経済に大きな影響を与えるだろう。
この意味で、現在の中国はかなり深刻なマクロ経済的ジレンマに直面していることになる。
元レートに影響を与えず、国内の不動産バブルを抑制することを目指しているのだと思われるが、そうしたコントロールを成功させるのは、かなり難しい。マクロ経済的手法というよりは、規制的な手段(それもかなり強権的な)に頼らざるを得ないと思われるが、そうした手段があるのかどうか、定かでない。