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子育ての日々の断片を書き綴る

富人治村

nikkeibp『北村豊:「資本家役人」から始まる“民主化”はどこへ行く』から。

国営通信社「新華社」発行の全国紙「新華毎日電訊」は2009年9月12日付で“富人治村:一個値得関注的新現象(金持ちが村を治める:1つの注目すべき新現象)”という表題の興味深い記事を掲載した。
中国共産党は広範な人民の根本利益を代表する」と規定した「3つの代表論」は、2001年に江沢民によって提唱され、2002年には中国共産党規約に、2004年には中華人民共和国憲法に、それぞれ重要思想として明記された。
中国で長年にわたって階級の敵とされてきた資本家は「広範な人民」に含まれると認定されことにより、中国共産党によって公式に容認されたのである。
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浙江省民政庁の担当官は、これらの人たちがどんな形で村役人を担当しようとも、その背後にある動機は次の2つに分類されると語っている。
[1]自己の自発的願望、人生の価値を実現できるという期待、郷里への恩返し、同郷の人たちを率いて共に裕福になる、政治的権利や社会的地位が持てるなど。
[2]“富人”は村民たちによって、視野が広く能力があると認められ、村役人になったら村民たちが金持ちになれるよう引率してくれると考えられていること。