from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

割り箸問題

NBonline口に入れるのは食べ物だけじゃない、危ない中国製「割り箸」』。

2006年度に輸入された割り箸244億6988万膳はどこから輸入されたのか?99.1%を占める485万405カートン(=242億5202万5000膳)が中国から輸入されている。
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使い捨て箸に品質保証期限はあるが、保証期限の決定は生産者に委ねられているのが実態である。従い、万一にも箸に木材本来のものでない斑点が出現したり、使用前に湿気や変形、明らかな酸味が感じられたら、汚染されている証しであり、使用すべきでない。肉眼で使い捨て箸の衛生状態を確定することは不可能であり、箸に病原菌や化学物質が付着していても判別することはできない。それが分かるのは、人体に有害物質が蓄積されて一定量に達して何らかの症状が現れた時である。
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[1] 飲食業の大部分は、箸の洗浄、消毒などによる労力、経費を節約すべく使い捨ての割り箸に依存している。割り箸はシラカバやアスペンを材料とする木製がほとんどであった。割り箸の包装にはプラスチックと紙の2種類があり、さらに密封しているものと、そうでないものの2種類に分かれるが、どれも品質保証期限を明記したものは無かった。
[2] 割り箸の卸商によれば、材質がアスペンの割り箸の価格は、包装なし100膳で2.5元(約37.5円)、包装付きはその倍になる。包装なしなら、材質の良いシラカバ製は50膳で2.5元、竹製は70膳で5元(約75円)である。一般に売れるのは廉価なアスペン製割り箸で、包装が必要なら3元で400枚の紙の箸袋を購入して自分で差し込めば安上がりだという。アスペン製割り箸は売れ行きが非常に良く、入荷から販売までに最長でも1カ月程度なので、品質保証期限を過ぎる可能性は極めて少ない由。
[3] 1週間を費やしてアンケート調査を行ったが、使い捨ての割り箸に品質保証期限があることを知る人は皆無であった。調査では、95%の人が割り箸は衛生面で理想的な状況にはないとしながらも、約75%の人が割り箸は消毒して何回も使う箸に比べれば他人の口に入っていないだけ衛生的であると考えていた。
環境分野の専門家によれば、中国では毎年450億膳もの木製割り箸が生産され、500万立方メートルの木材資源が消費されているが、樹齢20年の大木1本から製造できる割り箸は3000〜4000膳に過ぎないという。
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木製割り箸の生産工程は大別して3つに分かれるが、割り箸を衛生的に保つことは難しいのが現状であるという。
その問題点は以下の通りである:
[1] 漂白:薬剤を加えた水で洗浄した後に硫黄で薫蒸するが、化学薬品の残留量を一定限度内に抑えることがポイント。防カビ効果期間を延長させるべく、一部の生産者は防カビ剤として大量の農薬を使うケースがある。
[2] 乾燥:滑石粉(タルク・パウダー)を加えて水気を除去して乾燥させるが、滑石粉は胆のう結石を誘発しやすいだけでなく、滑石粉に含まれる重金属が人体の血液や神経系統を損傷する可能性がある。<使用前に洗浄すれば、表面に付着している滑石粉を減らすことが可能である由>
[3] 艶出し:一部の生産者はガンの誘発物質である「多環芳香炭化水素」の工業用パラフィンを使用している。