from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

値上げでまがい物が増える

中国情報局「蘭州:ラーメンの値上げ許さず、大碗も2.5元まで」。

甘粛省蘭州市の物価部門はこのほど、同市の名物料理「蘭州拉麺(ラーメン)」の価格上限を定めた。大碗の上限は2.5元で、小碗は大碗より0.2元以上安い価格とする。違反した場合は厳しく調査し処分する。4日付で中国新聞社が伝えた。
蘭州にはイスラム系住民も多く、「拉麺」も豚肉は使わず、牛骨などでスープを取り、麺には牛肉をのせる。このところ牛肉や食用油、調味料などの原料価格が大幅に上昇し、「拉麺」の価格を上げる店が相次いでいた。

olive!news「肉と言ったら@上海」(2007/06/14 18:40)。

先月末から、中国では豚肉の価格が上がっている。ジュース用オレンジの値上げ同様、バイオエタノール用作物への転換により、豚の飼料となるとうもろこしの値段が上がっているという理由が1つ、そしてもう一つは豚の伝染病によって出荷できる豚の頭数が減っているため、という理由らしい。豚の伝染病は何年か置きに流行るのか、そのつどニュースで取り上げられ、病気で死んだ豚の肉や化工品を出荷していた人たちがお縄になる様子はよく目にする。
私がいつも肉類を買うのは、日本人村に隣接する日本の食材屋だ。肉類だけはどうしても日本の食材屋で買わざるを得ない。スーパーや市場で買う豚肉は、薄切りがなくせいぜいあってもカレー用みたいな角切りまで。たいていは肉を塊で買ってきて冷凍しておき、その日の料理にあわせて自分で切るか肉売り場で切ってもらうのが普通なので日本式の薄切りや切り落としたいった肉は日本の食材屋でないと手に入らない。まあ、肉用の包丁を用意しておいて自分で切るのはやぶさかではないのだが、こちらのスーパーの肉売り場や市場で肉が買えないのは、その品質の悪さにある。
昔から、そして今でもそうだが中国は量り売り中心なので、重ければ重いほど高くなる。それを狙って、豚肉の塊りには水を注入して目方を増やしているのである。だから、近所のローカルスーパーで肉のパックを持ち上げると、妙にぶよぶよして、水がだらだらと流れてくるものが多い。冷凍したものが溶けたというわけでもなさそうななさそうな水のたれ具合なのだ。
また、市場だと朝から晩までそこに肉の塊りが置きっぱなしなので、冬場は良いとしても夏場はかなり衛生面で問題がある。スーパーよりは鮮度がよさそうだが、肉の色を鮮やかに見せるための電球の下に並ぶ肉を見ていると、このまま菜食主義者になったほうがいいのではないかと思う。魚もしかり。

レコードチャイナ豚肉の値上げに卵が相次ぎ高騰、備蓄肉の放出の可能性も―中国商務部

2007年5月22日、中国全土で豚肉や卵の価格が高騰していることをうけ、商務部の担当者は国家が備蓄している豚肉を放出する可能性もでてきた、と述べた。
中国全土で豚肉や卵の価格が急上昇していることを受け、2007年5月22日、商務部市場監測処の李処長は「5月の20日間で36都市の豚肉の平均卸値がキロ当たり29元(約435円)に上昇した。これは昨年同期より8.8元(約132円)高い。値上がりしているものの、市場の需要はほぼ満たしている」とコメントした。しかし、同部の別の担当者は「これ以上の上昇を抑えるために、場合によっては国家が備蓄している豚肉を放出する可能性も出てきた」と述べた。
上海、広州、済南、南京などで豚肉の価格はすでに史上最高値を更新している。青島ではわずか半月前にキロ30元(約450円)だったものが今では42元(約630円)。豚肉の値上げに引きずられる形で他の肉類も相次ぎ値上げしている。卵も同様で、主要都市では3割以上高くなり、キロ7.3元(約219円)に達している。
価格上昇の背景には、昨年前半に豚肉の価格が値崩れしたため、生産者が生産を手控えたことに加えて、後半には豚の病気が蔓延し、品薄となったこと、また飼料の値上げによるコスト上昇が価格に反映したことがある。豚肉は中国人の胃袋を支える最も重要な食材のひとつ。値上げに悲鳴を上げる市民たちの間で備蓄肉の放出を望む声が高まっている。