from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

神代植物公園に薔薇を見に行った

薔薇が見頃らしいので、神代植物公園に出かけた。まず、バスに乗って三鷹駅へ。三鷹駅の南口でバスを降りて北口に出て、神代植物公園に向かう調布駅北口行きのバスが6番から出ていると南口を出たところに書いてあったので、示された階段を降りて探すが見つからない。階段を降りた所が5番で、道の向こうに1〜4番のバス停が見えた。妻と子供をおいてウロウロ。階段から降りたい位置からはまったく見えない高架路の下あたりあった。すでに大勢の人が並んでいて、座れないなあと思った。10分ほど待ってバスが来て乗り込むが、案の定座れない。子供が「すわりたい」という。一番後ろまで行くと、床が段になっていたので、「ここに座ったら」というが景色が見えないので、「いやだ」という。それを見ていたおばさんが子供が座れるスペースを空けてくれて、「ここにお座り」と言ってくれた。
インターネットには、三鷹駅から10分で到着と書かれていたが、全然着かない。道はかなり渋滞していた。外を眺めていると、道路沿いに空き地が目立った。囲いがしてあって、草が生えてこないようにするためか、黒いシートで覆われている土地が何カ所もあった。しばらく行くと、道路工事をしていた。どうやら、空き地は道路を拡張するための土地らしい。30分ぐらいかかってようやく神代植物公園に着いた。外に出ると、汗をかくほどではないが、日差しがきつかった。子供に帽子を被らせようとするが、「あついからかぶらない」と言う。
公園に入って、早くバラ園に行こうとするが、子供が「いかない」と言って座り込んだ。なんとかなだめて連れて行った。バラ園が一望できる場所まで行くと、見事に咲き誇っている薔薇とそれを鑑賞する大勢の人が見えた。「奇麗だね」と声をかけ、行こうとすると、「おしっこ」。慌ててトイレを探して、連れて行った。戻ってきて、手をつないで行こうとすると、手をふりほどいて一人で歩き出した。子供を追いかけていっている間に、妻の姿が見えなくなった。仕方なく、携帯電話をかけ、場所を確認。合流して、薔薇をじっくり見ようとするが、子供が勝手にあちこちにいってしまい、落ち着いて見ることができない。「おなかがすいた」というので、カフェテラスに行った。

薔薇のチーズケーキとドリンク、ポテトフライとフライドチキンを頼んで、屋根のあるテラスのテーブルに座った。バラ園を見ながら、一休み。ここちよい風が吹いていた。
妻が知り合いの結婚祝いに何か買いたいというので、バラ園に出ていた売店を見に行った。あれこれ悩んだ末、妻は、ローズ紅茶、ローズコーヒー、ローズルームコロン、薔薇が押し花になったコースターを買った。
子供は「かえりたい」と言い出したが、「温室を見に行こう」と誘って、抱っこして連れて行った。「バナナだね」と言うとようやく興味を示して、歩き出した。睡蓮が奇麗に咲いていた。睡蓮の花って2色ぐらいかと思っていたが、結構いろいろな色の花があった。蘭も鮮やかに咲いていた。ゆっくり見ていたら、妻と子供は先に行って、温室を出て行った。

お腹が空いたので、「深大寺そば」を食べに行こうと誘うと、「そば、たべる」と返事が来た。深大寺門に向かう道は、森林になっていて、木陰が心地よかった。子供は虫とかを見つけるとしゃがんでしばらく動かない。「先に行くよ」と言って側を離れても、気にせずに動かない。隠れて見ていても、遊びに集中していて私達を探そうとはしない。
20分ほどかかって、ようやく深大寺門に着いた。再入場券をもらって、門の外に出た。目の前に、そば屋が2軒あった。2軒とも満席で、席待ちの列ができていた。玉乃屋という蕎麦屋の列に並んだ。15分ほど待って、座れた。天ざるとざるそばを頼んだ。味はまずまずだった。「深大寺そばやマップ」によると、「現在ではそば粉も、深大寺周辺で取れたものを使う店はなくなっているそうです。これは、戦後、深大寺の背後にできた都立神代植物公園の用地として、深大寺のそば畑が転用されたためです。植物公園ができてから、そばを求める人も多くなりましたが、逆にそのころから深大寺産のそば粉は消滅していったそうです」とあって、深大寺近辺ではそばは栽培されていないようだ。
そばを食べ終わり、「お寺を見に行こう」と誘って、歩かない子供も抱っこして坂を下っていった。亀島弁財天池まで行くと、池の真ん中にある小島で亀が重なり合うようにして甲羅干しをしていた。椅子に座ってしばらく亀を眺めて、小休止。子供が飽きてきたので、池の周りを散歩した後、深大寺の境内を見に行った。おびんずるさんの木像があり、「頭がよくなりますように」と子供に頭を撫でさした。
神代植物公園に戻って、芝生広場の方に向かった。子供はすぐに「抱っこ」という。座り込む子供をおいて先に行くが、効果なし。いつまで経っても座り込んでいた。説得して歩き出したかと思うと、何か見つけてじっと佇む。そんなことを繰り返して、ようやく正門の近くまで来たが、子供が売店を見つけて、走り出した。この手の売店にはオモチャが売っていると分かるようになったようだ。先に行って隠れて待っていても、バスのオモチャが気に入ったようで、その場を動かない。20分ほどしてようやくその場を離れたので、近寄っていったが、「ドアが開くバスがほしい」と訴えてきた。無視をして抱きかかえて、正門を出た。
バス停まで行くと、大勢の人がバスを待っていた。10分ほど待って吉祥寺駅行きのバスが来たが、満員だったので次のバスを待つことにした。しかし、次のバスは全然やってこない。道路が渋滞しているせいらしい。待てない人達はタクシーに乗っていってしまった。待ちきれない妻と子供はベンチで寝てしまった。
30分以上待って、ようやく三鷹駅行きのバスが来た。来たバスも空いてはいなかったが、列の先頭だったので、一席だけ、確保。妻と子供を座らせた。帰りも渋滞していて、三鷹駅まで30分近くかかった。
家に帰ってきて、昼寝して、夕食を食べ、「じてんしゃのれんしゅうをしたい」という子供を連れて、近くの公園まで散歩に出た。公園に着いて、滑り台、ブランコ、シーソー、ジャングルジムなどの遊具で遊ばせていたら、日が暮れた。「これで最後だよ」と言うと、「さいごはもういっかい」とか言って何回も最後の遊びを繰り返した。