from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

ネット時代のジャーナリズム

NSN-Mainichi INTERACTIVE「ネット時代のジャーナリズムとは何か」の「元記者ブロガー藤代裕之さんの視点」に関連して、松岡美樹さんの「すちゃらかな日常」に、

私もフリーランスになって以後、某だれでも知ってる大新聞のWeb媒体に一定期間、書いていたことがある。いやはや、あのときは原稿を渡すたび、オリジナルの文章をつまらなくするだけの意味のない赤字が大量に入って参った。署名入りの人の原稿を、まるでお役所が書いた無味乾燥なプレスリリースみたいに変えようとするのだ。いわゆる「新聞特有の文体」にである。
で、私はそれらのジャマな直しを見つけるたび、校正でことごとく元にもどした。こっちはフリーランスなんだから、あんなヘタクソな文章を私が書いたと読者に思われるんじゃかなわない。
もっとも自分が入れた直しをまた元にもどされるわけだから、向こうも愉快なはずがない。必然的に関係がギクシャクし、最後のほうはあまりいい仕事ができなかった。

とあった。記者じゃなくても有名でないジャーナリストだと、そうなるんだ。ガ島通信@藤代さんの文章については、

なぜ毎日新聞に掲載された文章を読み、私はおもしろくないと感じたのか? それは物書き業界の言葉でいえば、いわゆる「ペタな文章」だったからだ。
氏がいつもブログで見せているユーモアは感じられないし、機知に富んだレトリックがあるわけでもない。なにより文体が微妙に固い。いつもの「ですます調」じゃないせいもあるが、理由はそれだけではないだろう。
また内容的にも、氏がいつもブログに書いていること、あるいはメディアをお題にした批評系ブログの間で、すでにいい尽くされていることばかりである。

と。確かに。藤代さんはまだフリーで始めたばかりだし、今後に期待したいところ。