from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

焼きうどんを手でつかんで一人で食べた

朝、子どもを連れて、昨日借りたビデオテープを図書館に返しに行く。
お昼はソーリーちゃん親子を迎えに行って、レストラン「スティル・ドゥ・ヤナギ」で食べる。そのあと、ソーリーちゃんがパソコンとデジタルビデオを買いたいというので、山田電機にいく。お金を下ろしていなかったので、その場では買わなかった。
子どもは、夕食の焼きうどんを手でつかんで一人で食べた。

NHKで、塀でまもられているアメリカの要塞都市を紹介していた。お金儲けに成功した人たちが自分らだけの安全を確保できる町に住んでいるという話だった。
よく考えてみれば、日本は要塞国家だ。周りの国の貧しい人々をまったく受け入れないで、平和に暮らしている。北朝鮮が解放されたとき、日本にすごい数の難民が向かってくるに違いない。
片岡義男さんのエッセイから。

船の映像がアップになった。船を覆いつくしている不気味で不規則な凹凸は、そこに必死で取りついている難民、つまり人だった。船のあらゆる部分に人がたかっているのだ。イタリーのどこかの港に入ろうとして拒否され、しかたなく沖に停泊しているけれど向かう先はなく、多数の人たちの船上生活は限界を越えている、というような説明があった。
このような船が何隻も、日本海に沿った日本の沿岸に向けて、あるときいっせいにやって来る様子を、僕は想像のなかに見る。なけなしのありとあらゆる船が、合計では万単位の数で難民を満載して、複雑で長い海岸線めざして航行あるいは漂流してくる。この難民を受け入れることこそ、日本という国の正義の見せどころではないか、と言われたらどうするのだろう。しかも国交が正常化されたのちに。