from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

ライフスタイル

インフルエンザとタミフル(2)

nikkeibp.co.jp『「特効」が招いた薬漬け大国』。 「タミフルの消費ブームは国と製薬会社によって作り出されたものだ」 こう主張するのは、医師で医薬品・治療研究会代表の別府宏圀(ひろくに)氏。かつて整腸剤「キノホルム」の薬害であるスモンの裁判で原…

インフルエンザとタミフル

読売新聞『タミフル「否定的」撤回…厚労省』。 タミフルの処方を続ける医師もいる。この冬、来院したインフルエンザ患者の8割にタミフルを処方してきたという宮崎県の小児科医は、「一度使って効果を実感した人ほど薬を希望する。患者の求めがあれば、これ…

『があるような見せかけ

世界2007.3『の搾取 拡大する新たな「働きすぎ」』(本田由紀)から。 彼らを「働きすぎ」にいざなっているのは、自分の裁量で仕事の仕方を決め収益を動かすことができる疑似自営業業者的な就業形態にある。 ・・・・ 「自己実現系ワーカホリック」という問…

孤高の日本人

新潮新書「国家の品格」立ち読み。 経済改革の柱となった市場原理をはじめ、留まるところを知らないアメリカ化は、経済を遥かに超えて、社会、文化、国民性にまで深い影響を与えてしまったのです。金銭至上主義に取り憑かれた日本人は、マネーゲームとしての…

過労動

NHKニュース「男性の10時間超労働増える」 この調査は、NHKが5年に1度行っているもので、去年10月、10歳以上の1万2000人余りを無作為に選んで、2日間の行動を調査票に記入してもらい、7700人余りから回答を得ました。それによりますと…

ライブドア事件(6)

nikkeibp.jp「立花隆:小泉政権揺さぶる BLT 問題」から。 ライブドアの前身の「オン・ザ・エッジ」という会社を立ち上げるとき、堀江容疑者はその資金のほとんどを、当時の彼女の父親から借金していた。彼女とうまくいっていた間は、それは借りたままでよか…

深い技術

CNET Japan「ネット企業は技術志向の経営を--梅田望夫氏が語るウェブの進化」から。 技術という意味では、これは僕の造語なのですが、「深い技術」と「早い技術」というのがあると思っています。今のウェブの世界は「早い技術」--サービスを開発したら、いろ…

テレビCMの辿る道

nikkeibp.jp「民放の根幹を揺るがす、ある“深刻な”事態(3)〜テレビCMの辿る道」から。 よくいわれるのは、テレビCMは、ある製品の存在を視聴者に知らせるまでの役割しかなく、それが売れるかどうかは別の話(放送局が受け取る広告費は、知らせることの対価…

ライブドア事件(5)

nikkeibp.jp「ライブドアのビジネスモデルとは何だったのか(1)〜1兆円の時価総額はなぜ可能になったか〜」 自分で苦労し、新しい商品の開発や顧客の獲得をする必要はない。毎年の節約で生まれる利益を、積み重ね、キャッシュを貯める必要もない。 マーケッ…

ライブドア事件(4)

MIYADAI.com「ライブドア事件が問う「日本は本当にアメリカ型の市場システムでいいのか?!」 早稲田大学の上村教授は、今回の事件はライブドアという一企業の問題で はなく、日本の証券市場の監視体制の問題点が顕在化したケースと説く。アメリカ式 の原則…

ライブドア事件(3)

ビジネス法務の部屋「証券取引等監視委員会の権限強化について」 このたびのライブドアの強制捜査および(まだ捜査中ではありますが)その進展からすると、こういった意見が権力者側から表明されることは、ほぼ予想されるところでしょうね。広く国民が金融商…

ライブドア事件(2)

JMM「その社会の不得意科目」from 911/USAレポート。 まず不思議なのは、検察当局の行動です。今回の容疑については、例えば匿名投資組合を使った株式交換で自社株を換金していたという件にしても、企業経営の方法論としては全くの子供だましというか…

ライブドア事件

R30「ライブドア死すともデイトレは死なず」から。 マスコミが指摘するべきだとしたら、「六本木ヒルズ族に対する懲罰」とかそういうことではなく、「デイトレ投資家に最適化するような行動を取る企業が出てくる日本の証券市場の構造をどうにかしろよ」とい…

ヒルズ族

理系白書ブログ「社長決まる」から。 きょうは紳士2人と食事。そのうちの1人が、「僕は若いころ、ヒルズに住んでいた」とおっしゃる。ヒルズが建つずっと前、あの界隈は住宅地で、彼はそこに住んでいたそうだ。 当時、そのあたりにあった大きな金魚屋さん…

愛国心(2)

論座「小泉首相は外交哲学を語れ」(細谷雄一) ナショナリズムは、外交と結びついたときにその危険性を増す。他者との関係の中で、自己愛は増殖するからである。ナショナリズムは国内において活力の源泉となったとしても、対外行動においては攻撃性、膨張性…

CM

nikkeibp.jp「民放の根幹を揺るがす、ある“深刻な”事態(1)〜テレビCMの限界が見え始めた」。 民放の根幹を支えるものというべきテレビCMが、ある分野においてはあまり「効かない」らしいということが、次第に明らかになってきたのだ。 2005年、北米で日本…

愛国心

萬晩報「他国を譏らない愛国でありたい」 司馬遼太郎さんの小説『菜の花の沖』を読んでいてなるほどと思わせる一節があった。19世紀、日本がまだ開国に到らない時期、淡路島の水夫から身を起こし、蝦夷地と上方とを結ぶ大回船問屋に発展させた高田屋嘉兵衛…

少子化対策

読売新聞「政府が少子化総合対策に着手、財政負担に課題も」。 推進会議では、猪口少子化相が入院を含めた出産費用全額を国が負担する「出産無料化」制度導入に意欲を示し、地方から無料化を求める声があることを紹介した。これに先立ち、猪口氏は閣議後の記…

偶有性とセレンディピティ

茂木健一郎さんの講演から(4)。 脳の中の神経細胞がスモール・ワールド・ネットワークだということが知られている。スモール・ワールド・ネットワークとは、5個から6個のノードもしくは5人から6人の知人を通れば、世界中の人にたどり着けるというもの。 ネ…

安全基地と文脈依存性ダイナミクスとミラーニューロン

茂木健一郎さんの講演から(3)。 ジョン・ボウルビィ(Jhon Bowlby)氏は、戦後、孤児収容施設でボランティアをし、戦災孤児などの発達に関する調査研究にあたった。孤児院の子に、発達の遅れ、病気に対する抵抗力が弱い、あるいは問題児となる傾向が強いと…

Feeling of Knowingと快楽と不確実性

茂木健一郎さんの講演から(2)。 数学者のペンローズ(Roger Penrose)教授が「想像することは思い出すことに似ている」といった。新しい数学の定義を証明するときに、こういう感じかなと直感のようなものを持ったという。それが具体化するまでに時間がかか…

クオリアと偶有性

茂木健一郎さんの講演から。 科学的文脈でクオリア(Quolia)を論じたい。クオリアとは、数値化などが難しい、意識の中の様々な質感のこと。これが脳科学の最大のテーマになっている。クオリアは私の専売特許ではなくて、脳科学では過去10年ぐらい世界的なト…

前頭葉産業

Drill100.comから。 百ます計算の成果の医学的な裏付けとして、東北大学教授の川島隆太博士の「前頭前野」研究が、注目されています。簡単な計算をスピードを出して行うことにより、脳が活性化し、準備運動となって記憶力を高めるそうです。 「東北大学未来…

義務教育

昨日、ビデオを借りてきた帰り、コンビニに寄って、新聞を買ってきた。一般紙は読売と産経しかなく、読売にした。その読売のトップが「幼稚園から義務教育」。「幼稚園―小学校の区分による環境の変化が学力のばらつきを招いているため、幼稚園を義務教育に含…

百年ぐらいはもつ?

「無敵の一般教養」の松井孝典氏の発言から。 右肩上がりにつながる人口増加と、共同幻想と、氷河期から間氷期という気候変動の三つが相まって現生人類が人間圏をつくって生き始めたと考えられます。それを前提条件とすると、結論的に言えば、こういう生き方…

ステュディオス状態

dictionary』100号記念対談シリーズ6『佐藤雅彦(慶應義塾大学環境情報学部教授)×茂木健一郎(脳科学者) 人間が生き生きとしている状態を「ステュディオス」状態とします』 幼児教育の現場で見ていると、いまの子供たちって、おもちゃばなれが激しいんです…

監視で犯罪を予防できるのか

東京新聞「見逃すな凶悪事件の予兆」から。 長谷川(博一)氏は動物の虐待する人物について、「親などからネガティブな圧力を受けて育った子が多い。日ごろから横着な子は動物虐待をしない。むしろ、おとなしく、無口なタイプに多い。思春期の負のエネルギー…

耐震偽造(7)

サンスポ『姉歯元建築士、弁解に終始「支店長から圧力…弱い自分がいた」』。 「本来やってはいけないと思っていましたが、弱い自分がいて、現在に至りました」 「当時、仕事の90%を木村建設から請け負っていた。鉄筋を減らさないと仕事を一切出さないと言…

希望の喪失

東京学芸大学教育学部教授山田昌弘さん。 ニューエコノミーは、われわれの生活を便利にするというプラス側面の一方、職業を不安定化させ、生活の見通しが立たなくなるというマイナスの面を併せ持っているのです。 ・・・・ 一部の人の収入は上がり希望が持て…

子殺し

taknews.net-blog「変態より親が殺すのだ、子供を」より。 「変質者が多い」だの「変態は危ない」だのと不安ベースに生きるバカ親の方がより自分の子供を(直接間接に)傷つけたり殺したりする可能性のほうがよっぽど高い。こんなの統計をとれば一発でわかる。…