from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

ブログ論

アノニム

月刊現代5月号「ジローとパスカルのヘンな日本語、日本人」(山井教雄)から。 ジロー: よく言われてることだけど、日本人には『ホンネと立て前』があって、公の場では、『立て前』しか言うことができない。これが『空気』だね。 日本では、この『空気』っ…

匿名の欲望

新潮6月号「徹底討論『ウェブ進化と人間の変容 第一部』梅田望夫×平野啓一郎」から。 平野 ・・・日本だと、今風の言い方なら、「場の空気を読む」という感じが強くて、どうしても一種の抑圧が働く。その「場の空気」というのは、大体、個性というようなもの…

ブログのジャーナリズム

小林恭子の英国メディア・ウォッチ『「ブログ 世界を変える 個人メディア」のダン・ギルモア氏が来日』から。 米国のネット業界、ブログのことに詳しい人なら超有名らしい米国のジャーナリスト、ダン・ギルモア氏が、今日本に来ている。 26日の夜、銀座の…

外交問題を論じる

ブログで外交問題を論じる人たちが増えてきているようだ。外交問題を論理的に分析し、こっちが正しいとか、こちらはおかしいとか言っている。外交問題を論じるのは気楽だ。自分に直接影響を与えるものではないからだ。 外交って、ある目的があって、それに基…

プロはどう《特化》する

野口武彦さんの書評「僕が批評家になったわけ(著)加藤典洋」に、 時あたかも無思想日本の公共空間は、インターネット社会と溶け合ってきている。特にブログの盛況によって、「私」が自由に軽々と批評活動に加われる条件が生じてきた。話題も文芸評論に限らな…

不毛の議論

単に議論好きなだけの評論家もどきブロガー(自分もその気がある)が増殖してきているようにみえる。ブログのコメントやトラックバックの機能は、コミュニケーションする、コミットメントするためのものだと思うが、そうしていないコメントやトラックバック…

ブログ「絵文録ことのは」に、 たとえば「ブロガー」という言葉は「サイト」的発想である。書き手に注目するのはまさにサイト単位での見方である。「あの人が書いているから読む」というのは(有名人ブロガーにしろ、アルファギークにしろ、何にしろ)「サイ…

Stuart Henshall氏とDan Gillmor氏

nikkeibp.jpの『「ブログが情報の探し方を変える」、Stuart Henshall氏』には、示唆に富んだことが書かれていて、引き込まれた。 素晴らしいアウトレット(精力のはけ口)だという理由でブログを書いている人もいます。自分自身を発見するためにブログを書い…

議論ができない日本人とブログ

Chinatomy Reportの「問答無用と民主主義」に、 アメリカで学んでいたとき、よく「議論の席と普段は別」といったようなことを聞き、目撃したような気がする。つまり、例えば授業中、いくら意見のうえで対立したとしても、意見の相違は尊重するわけであり、授…